お泊りキャンプに参加するキャンパー達が、沢山の荷物を抱えて到着した朝。今夜は家に帰らずお父さんお母さんとも明日まで会えないと言うのに、別れ惜しむ姿も殆ど見せず、フィールドで既に遊んでいるお友達やお兄さんお姉さんのもとへ元気良く走っていくキャンパー達。すっかりキャンプに慣れている様子が覗われました。
今日は、プールへ行ったりキャンプサイトへ行ったりと公園内を移動するので、迷子にならないように、リストバンドを配りました。このリストバンドはプールに入るときも寝るときもしっかりはめていてください、そうでないと他のグループやキャンプと混ざってしまった時にわからなくなってしまうので、明日家に帰るまでは外さないでください、と話しました。
今日から新しくお手伝いしてくれるお兄さんお姉さんの紹介がありました。みんなに取って、遊んでくれるお兄さんお姉さんが更に増えるのは嬉しいこと。一緒にボール遊びをしたり、肩車をしてもらったり、追いかけっこをしたり。カウンセラーのお兄さんチーム対キャンパー達でボールの取り合いゲームをしているグループもありました。
ラジオ体操はもう得意のもの。そして、シールを貼ってもらうのは、どんなに大きな男の子でも嬉しいようで、「今日カード忘れちゃった、どうしよう」と困った表情のキャンパーや「昨日のシールはがれちゃったからまた貼って」とお願いしているキャンパーもいました。ラジオ体操に引き続いてのチーム対抗のゲームは、カップに上にボールを乗せて落とさないように一周してくると言うリレー。マシュマロとクッキーチームは、メンバーの年齢が高い分、皆早く一周しようと走っていたため、ボールが落ちてばかり。焦らず慎重に同じスピードで歩いていたキャンパーは、ボールを落とすこともなく、逆に早く一周することが出来ました。

自由時間の間、スタッフのお手伝いをしたくてシェルターにやってきたキャンパーや、お友達とゆっくり座って話をしたいと言うキャンパーもいれば、相変わらずフィールドで元気良く遊ぶキャンパー。日本から来たばかりのお友達に日本ならではの遊びを教えてもらっていたり(縄跳びの「郵便屋さん」や「だるまさんがころんだ」のオリジナルバージョンで「だるまさんが新聞を読んだ」←新聞を読んでいる姿勢で止まらなくてはいけない)前の日から作っていたキャンプファイヤーを完成させたり。

お昼ごはんはおいなりさんと散らし寿司。散らし寿司はみんなに具をご飯に混ぜてもらいました。

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お稲荷さんは、ご飯を中に詰めて食べると話しても、ご飯だけ、お稲荷さんだけで食べているキャンパーが多く、上手においなりさんを作って食べているキャンパーは少なかったようです。

デザートに、明日がお誕生日というキャンパーのお母さんが作ってきてくれたミニカップケーキを一つずつ食べました。みんなでハッピーバースデーの歌を歌ってあげました。また、スタッフの知り合いが様子を見に遊びに来てくれた際に、差し入れでアイスキャンディーをくれました。元気良くお礼を言って、またフィールドに遊びに走っていきました。

「いつプールに行くの?」と、とにかくプールを楽しみにしているキャンパー達。フィールドとシェルターを片付け、プールの道具が入っている荷物を持ってまずはプレイグラウンドへ行きました。その間に皆の泊まり荷物は車でキャンプサイトに運びました。
プレイグラウンドには大きな砂場があり、その中にシーソーやうんてい、ブランコなどが、また少し離れたところに大きな丘があり、今までいたフィールドとはちょっと違った遊びが経験出来ました。丘すべりを楽しんでみたり、砂を掘って大きな穴を作ってみたり、お兄さんにブランコを押してもらったり。すっかり皆泥んこ、砂だらけになってしまいました。

汚れを洗い流して、シャワーを浴びるために、今度は全員でプールに移動しました。各チームの旗を持って一団となってちょっとしたハイキング。プールに入る前にシャワーをあびて砂を洗い流し、プールサイドへ行くと、少し肌寒かったせいか、広いプールはほとんど貸切状態。最初のうちは、みんなプールで元気良く遊び、水をかけあったり、お兄さんにおんぶしてもらったり、滑り台から滑ってみたり。

水の中はさほど寒くはないけれど、お日様が出ていないので水から上がると少し肌寒く、プールサイドの椅子に座って休んでいるキャンパーも増えてきたので、温かいシャワーを浴びに戻ることにしました。
プールから上がって、今度はキャンプサイトへ移動。まずはおやつにラムネとベービーカステラを食べました。そしてキャンプシェルターに残ってカレー作りをするお友達と、キャンプグラウンドへ行ってテント張りをする2つのグループに分かれました。
4つのテントをみんなで協力して張ってみました。殆どのキャンパーが自分達でのテント張りは初めて。カウンセラー達は、オリエンテーションで一度試してみましたが、その時は15人以上のカウンセラー全員で一つのテントを張ってみたので、5分とかからず完成出来たものの、今回はキャンパーと一緒に、また各チームにカウンセラーが分かれているので1チームにカウンセラーは2-3名。何がどうなっているのかわからず、苦労したテントもありました。
寝る場所は、キャンパーが自分達で選びました。10人のキャンパーはキャビンで、そのほかのお友達はテントで寝ることになりました。一つのテントは女の子だけ、残り3つのテントは男の子で、それぞれに好きなグループに分かれてみました。

「こっちじゃない?」「ちがうよ、これがここじゃない?」「こっち持ってて」「中に入ってるの、誰ぇ!?」やっとの思いで全部のテントが無事に張られました。
シェルターに戻ってみると、カレーも飯盒で炊いているご飯も火力が弱くてまだ出来ていないとのこと。カウンセラー達が一生懸命火力を強めて煮立てている間、キャンパー達はそこの遊び場で走り回りました。
結局水が多かったカレーは、「来年はうどんを持って来てください」とカウンセラーに言われるくらい、スープ状態でしたが、飯盒で炊いたご飯はきれいにとってもおいしく出来上がり、カレーも3杯も4杯もお替りしているキャンパーもいました。

カレー作りに時間がかかってしまったので、夕ご飯を食べる時間も遅くなり、小さいお友達は疲れも出てきたのか、2-3名「ママのところへ帰りたい」と涙ぐむキャンパーもいましたが、お兄さんお姉さんに隣に座ってもらい何とか寂しさを乗り越えました。ご飯が食べ終わる頃には沢山の木に囲まれたキャンプ場はすっかり暗くなりました。
肝試しをしようと思っていましたが、あまりの暗さと時間が遅くなっていたこと、そして疲労からちょっとぐずっているキャンパーがいたことなどを考え、全員で一緒に暗闇を歩くことにしました。ご飯を食べたシェルターから、テントを張ったキャンプサイトまでの道のりは歩きで5分ほどはあったかと思います。懐中電灯を手に、みんなで手をつないでテントを張ったところまで行くと、キャンプファイヤが大きな火の粉をあげて待っていました。

キャンプファイヤーを取り囲み、キャンプだホイを歌いました。この森の住む森の神様が、今夜は皆の為に会いに来ている、という話を聞き、皆で森の神様を呼んでみました。大きな声で森の神様を呼ぶと「ウォー」と森の奥から返事が。何人かの勇敢なキャンパーが森の神様の姿を見ようと声のした方へ追いかけて行ったので、森の神様は怖がって逃げてしまいました。今度は森の神様を脅かさないよう、追いかけないと約束をしてもう一度森の神様を呼んでみました。また「ウォー」と返事がありましたが、結局森の神様は、今年は皆の前に姿を現してはくれませんでした(人数が多く、また元気あるキャンパーが多かったので、年老いた神様にとっては、みんなに遭うのが怖かったようです)。仕方が無いので、神様からの森の授かり物を私が預かり、それをみんなに配りました。授かり物を開けて見ると中にはマシュマロが!串に刺してキャンプファイヤーの火であぶっておいしく食べました。

もうすっかり消灯時間も過ぎてしまい「眠い~」と目を擦る小さい子達。キャビンで寝るキャンパーとテントで寝るキャンパーに分かれて、寝る場所のグループ毎に歯を磨きトイレに行って、寝る準備をしました。キャンプファイヤー以外には何の明かりもなく真っ暗でしたが、テントで寝るキャンパー達は怖がる様子もなく、ただ相当疲れていたので、寝る準備が出来ると、最初は色々話をしたりしていたようですが、それも長くは続かず、あっと言う間に寝に入ってしまいました。全員が落ち着いて寝静まったのは10時半ごろだったでしょうか。心配されたお天気でしたが、夜間雨が降ることもなく、またテントの中は締め切るとかなり温かいようで、みんな寝袋から出て寝ていました。